今春センバツ出場校の東洋大姫路は岡田龍生新監督(60)が初陣を迎え、12安打9得点で8回コールド勝ちを収めた。3回、村崎心捕手(3年)の中前への2点適時打など4点を先制。小刻みに加点し、終盤に突き放した。伝統のユニホームに袖を通した岡田監督は「文字も変わった。新鮮な気持ち」と話した。履正社(大阪)では19年夏の甲子園優勝に導いた名将は4月の始動後から打撃強化を推進した。

この日は早いカウントから積極的に攻めた。「(いままで)結果ばかり求めていた。積極的に打つことを言っている。バットを振らないと。今日もそういう気持ちで振っていく子はヒットが出ていた」と新監督。1イニング4得点は2度あったが「もうちょっと点を取れると思った。点の取り方はもうちょっと勉強。練習の時間はかかるかな」と満足しない。県8強に進出し「何とか母校のユニホームで甲子園に戻りたい。兵庫県で1勝できて、2勝目につながる」と先を見据えた。