高校野球春季東北大会が8日、福島県で開幕。郡山市のヨーク開成山スタジアムの第3試合、青森山田-ノースアジア大明桜(秋田)の1回戦が降雨ノーゲームとなった。東北大会は今年から甲子園大会などで採用が決まった「継続試合」は行わない取り決めとなっている。

試合は青森山田が4回途中、ソロ本塁打で4-0とリードを広げた後に中断。45分後、ノーゲームとなった。この日は朝から小雨が降り続き、第1試合の開始を2時間以上遅らせ、午前11時13分にプレーボール。第1試合、第2試合は順調に消化したが第3試合はスタートからやや雨脚が強まり、グラウンドコンディションが悪化。午後5時9分に試合が中断。結局、雨は止まず同5時54分にノーゲームが決まった。青森山田が放った3本の本塁打は幻となった。

東北大会では今年から甲子園大会などで採用が決まった「継続試合」は行わない。大会本部は「『継続試合』は試用期間。全国的に採用する流れになったら検討したい。様子を見ている段階なので今大会は採用していない」と説明した。

「継続試合」は天候不良などで試合が中断された場合、イニングに関係なく翌日以降に中断された場面から再開し、9回もしくは勝敗が決するまで行う。センバツと夏の甲子園で採用が決まった。都道府県大会は実情に応じて、各連盟ごとに採用できる。2月の日本高野連の理事会で決定した。

センバツでは継続試合が採用されるケースはなかった。ただ、その後行われた春季九州大会では4月23日の波佐見(長崎)-日章学園(宮崎)で初めて「継続試合」が採用された。同戦はひなたサンマリンスタジアムで行われ、7回裏を終了して波佐見が10-4でリードしていたが、雨で中断。継続試合となった。継続試合は当初、24日の第4試合に組み込まれていたが、同日は雨天により全試合が中止。継続試合も翌日に繰り越されていた。中1日空けて25日に再開。波佐見は8回に1点を返されたが、逃げ切った。