高校通算69本塁打の花巻東(岩手)、佐々木麟太郎内野手(2年)が不完全燃焼で今春の公式戦を終えた。9日、福島市内での春季東北大会の準々決勝、東北(宮城)戦に「3番一塁」で出場。4打数無安打で、チームも1-3で競り負けて初戦敗退した。「チームとしても自分としても完璧な実力不足でした」と唇をかんだ。

同点機をものにできなかった。1-2の6回1死三塁。2ストライクからファウルで2球粘ったが、外角の134キロ直球を空振り三振。「今日のゲームのポイントになった場面で、勝負を左右したと言ってもいいぐらい、あそこの打席は自分でも後悔しています」。続く同49本塁打の田代旭捕手(3年)も右飛に封じられて無得点。8回には2点差に広げられた。

7月8日には全国高校野球選手権岩手大会が開幕する。「夏の甲子園の切符をつかむために試合を通して自分の情けなさ、実力不足を感じたので、もう1回夏に向けて0からやり直したいです」と力を込めた。