第104回全国高校野球選手権神奈川大会(7月9日開幕)の組み合わせ抽選会が11日、行われた。

【展望】

今春王者の桐光学園、昨秋王者の東海大相模、昨夏王者の横浜などを中心に混戦模様。公立では「Y校」の愛称で高校野球ファンから人気を誇る横浜商、創部初の第1シード獲得した藤沢清流などが、32年ぶりの公立勢の頂点を目指す。

桐光学園は今春県大会6試合で8失点。針谷隼和投手(3年)、中平陽翔投手(2年)ら投手陣に加え、守備力の高い内野陣がチームをけん引。安定力で頂点を目指す。

同ブロックの相手候補は横浜。1年時からエースとして活躍する杉山遙希投手(2年)、昨夏の甲子園で史上初の1年生サヨナラ弾を放った緒方漣内野手(2年)など、タレントがそろう。他シード校には甲子園出場経験を持つ藤沢翔陵、横浜隼人。ノーシードからは日大藤沢が逆襲を目指す。

昨春センバツ覇者の東海大相模は、当時を経験した求航太郎投手(3年)を中心に厚い選手層を誇る。昨秋県大会は6試合で84得点。全試合で7点差以上を付けた圧倒的な打撃力を夏に発揮出来るか。勝ち進めると4回戦でノーシードの平塚学園とぶつかる。

春準Vの桐蔭学園は、順調に進むとノーシードの慶応と4回戦で対戦する。両校は昨夏、今春と対戦。どちらもスコアは5-4で1勝1敗。今夏に軍配が上がるのはどちらか。

私学から公立まで群雄割拠の神奈川大会。今年は170校が参加。決勝戦は7月27日午前10時から横浜で行われる。

○…3年ぶりに開会式が開催され、選手宣誓は大和西の菅井友稀主将(3年)に決まった。「(コロナ禍の)つらいことではなく、ポジティブな言葉を入れられたらいいなと。まずは自分で考えて、現代文の先生に添削してもらおうと思います」と話した。チームでは遊撃手でクリーンアップを務める。今大会への意気込みを「チームは打線が止まらないところ。全力を出し切りたいです」と話した。