創部初の甲子園へ-。今春関東大会4強の山村学園が坪井蒼汰主将(3年)を中心に、今年も嵐を巻き起こす。

8強だった昨夏。6人の投手を使った「マシンガン継投」で花咲徳栄を破る大金星は記憶に新しいが、今年は打撃力も確かだ。ドラフト候補の坪井は高校通算33本。1年の夏からベンチ入りし、経験値も高い。練習では「ノック1球の集中力を大事にしている」と話す。夏に向け「挑戦者の気持ちで先制点を取って、ピッチャーを援護したい」と意気込んだ。共に浦和リトルシニアで全国制覇し、春季大会6割5分の打率を誇る酒井大輝外野手(3年)と打線を引っ張る。酒井は50メートル5秒9と俊足の持ち主で、機動力にも期待できる。

初戦は深谷商。坪井主将は「山村は強くなってきているので、あとは甲子園だけ」と話した。強豪ぞろいの埼玉県大会に創部14年の新参者が立ち向かう。