第104回全国高校野球選手権(8月6日から甲子園)の兵庫大会が25日、開幕した。過密日程を避けるため、兵庫大会史上で、最速の開幕となった。昨年の開幕は7月3日だった。初めて「継続試合」を導入するほか、入場制限も解除されて行われる。決勝は7月27日、ほっともっとフィールド神戸。

参加156チーム(158校)のうち、姫路ウインクで行われた開会式には、昨年代表の神戸国際大付など49チームが参加した。開会式後には同球場で明石北-甲南の1試合がある。

今春王者の報徳学園・丸岡優太主将(3年)が選手宣誓を務めた。

「今、私たちはグラウンドに立てることに喜びを感じています。チームメートとキャッチボールができることに幸せを感じています。2年前、コロナ禍でスタートした高校野球生活。何げないキャッチボールさえもできませんでした。今日、夏の大会が幕を開けます。甲子園という栄光の扉をつかむために全力でプレーします。大会を運営してくださる連盟の方々、審判の方々、指導者の方々、チームメート、そして家族への感謝の気持ちを忘れず、支えてくださるすべての方々の応援を力に、この兵庫の地を日本で一番熱く、輝く夏にすることを誓います」

宣誓の文言の中に、ABCテレビ「甲子園への道」「熱闘甲子園」などのテーマソングに決まった平井大の「栄光の扉」を取り入れた。チームメートの正重恒太内野手(3年)のアイデアだという。高校球児だった父やチームメートとも相談しながら内容を練った。

「何度も練習して、昨日ギリギリまで考えました。みんなに『いいやんけ』と言われたので、自信を持って臨みました。甲子園でもう1回、選手宣誓をやらせてもらい、また感謝の気持ちを伝えたいです」と目を輝かせた。