川和が戸塚との接戦を制し、2回戦進出を決めた。5番の青柳知樹主将(3年)が4打数3安打1本塁打2打点の活躍で勝利を呼んだ。

苦手を1打席で克服した。1点を先制した1回2死三塁。青柳が打席に向かう前、伊豆原真人監督(44)には不安があった。

「主将に指名したんですけど、その頃からチャンスに弱いところがあったんです」。青柳本人も「チャンスだと『打たなきゃ、打たなきゃ』と固くなってしまうんです」と、好機への弱さを感じていた。

しかし、打席に入る前の青柳に不安はなかった。高校生活後、初めてのブラスバンド入り応援へのうれしさに浸っていた。「自分で選んだ応援歌を聞きながら、打席に入れるのがうれしかったんです」。

大阪桐蔭も応援歌として使用している「Brand New Sky」を聞きながら、ノリノリで打席へ。2球目を振り抜くと、左翼席場外まで飛ばす2ランを放った。高校通算4本目の本塁打に「後ろにいい打者がたくさんいる。次につなごうとした結果です」と笑った。

試合はその後、一時逆転を許す場面もあったが、8回に青柳の安打から好機をつくると、8番の沢田健斗捕手(3年)が勝ち越し適時打を放ち、試合を決めた。

次戦は12日、シード校の横浜隼人と対戦する。ノリに乗る主将は「次もしっかりと打ちたい」と打撃での貢献を誓った。

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