結成2カ月弱の連合チーム、県川崎・新栄の夏が終わった。新栄・中別府飛来主将(3年)は「単独チームでの参加はかないませんでしたが、自分にとって大きな財産となりました」と振り返った。

先発左腕・米沢孝太郎投手(3年)は緩急を駆使する投球を披露。勝利には届かなかったが、9回7安打3失点と粘りの投球をみせた。捕手を務める中別府主将は「1年の秋から投手が1人しかいませんでした。全部の試合を米沢はずっと1人で投げ抜いてくれた。米沢がいたからこのチームは成り立った。感謝しています」と真っすぐな目で話した。

昨秋、今春と互いに別々の高校と連合を組んでいた両校が、4月の下旬に合流。初めは両校の間に野球に対する意識の差があり、練習試合に勝てない日々もあった。それでも交流を重ねる内に、意識の差は埋まっていった。中別府は「最後は皆、自分たちの方向に付いてきてくれました。厳しい面も沢山あったと思うんですけど、みんな良く頑張ってくれたと思います」と感謝を伝えた。

練習試合ではエラーが多かったチームだったが、最後の試合は無失策で守り切った。短い期間の中で、両校の選手は成長を遂げた。

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