日立工が3回戦進出を果たした。8安打に6盗塁を絡める機動力野球で、5回コールド勝ちを決めた。

初回、2死三塁から4番加藤佑太外野手(3年)が「初回に得点できればチームに勢いがつく。センター返しを意識した」と、しっかりミート。中前に運び先制点をたたき出した。2回には2死二、三塁から山田真斗内野手(2年)がライトオーバーの3点ランニングホームラン。初球から積極的に振り、試合の主導権を握った。

この日は第2試合ということもあり、午前中は自校グラウンドで打撃練習を行ってから球場入りした。山田は「自分のスイングを確認してから試合に入れたので、球の見極めもしっかりできました」と、打撃の際、右足が伸びる癖を修正。「真っすぐを引っ張らずにライト方向に打てた。チームに貢献できたのでうれしいです」と笑顔を見せた。

昨春大会以来のコールド勝利に、山田も「いつもはやられる側。今日は気持ちがいいです」と思いがけない結果に胸を張った。

選手たちの成長に、佐藤和夫監督(55)の言葉にも「今までやってきたことを発揮してくれた。いい感じでできている。この流れでいきたいと思います」と力がこもった。