母校での夏初勝利を挙げた。東海大相模(神奈川)が7回コールド勝ちし、28年連続(20年独自大会含む)で初戦を突破。昨年9月に就任した元巨人原俊介監督(44)は「昨晩は緊張しました。眠りも浅くて、ほとんど眠れませんでした。現役の頃とは違う緊張があります」と振り返った。

抜てきが決まった。0-0の1回1死三塁、3番の百瀬和真内野手(3年)が右翼線へ適時二塁打を放ち、先制。監督初勝利を引き寄せた一打に「先制点が大事になると思っていました。打てて良かった」と笑顔を見せた。

昨春センバツでは「5番一塁」で全試合に出場し、優勝に貢献。しかし今年4月上旬、左ハムストリング(太もも裏)の肉離れを発症。この日が昨秋の関東大会以来、253日ぶりのスタメンだった。「緊張は少しありました。自分がやることは、チームのために動くことだけ」。原監督が「ランナーを出してからの勝負強さを兼ね備えている」と信頼を置く強打者が、グラウンドに戻ってきた。