離島勢の1校、八丈が夏6年ぶりの勝利を挙げた。長短10安打に9盗塁と足を絡めて10得点。投げては2投手のリレーで、日本橋を完封し7回コールド勝ちした。

木村嘉尚監督(38)は「練習試合もできないチームが公式戦で勝てた。試合終了後にはうるうるきました」と感激の面持ちで話した。

17年から3年間は部員不足から連合チームで出場したが勝てず、20年はコロナ禍もあって、出場を見送っていた。昨年やっと単独出場を果たしたものの、初戦で城東と対戦し、0-9と大敗した。

東京都心から約300キロの南に位置するもっとも遠距離の参加校だ。試合予定前日だった13日に空路で移動したが、2日間雨で中止。ホテル探し、練習場探しに苦労して臨んだ初戦で、その鬱憤(うっぷん)を晴らした。前日は東京ドームシティのバッティングセンターを訪れ打ったという。その菊池絆主将(3年)は「3年間ずっと負けっぱなしで辛かったですが、それが全部吹っ飛ぶ1勝になりました」と大喜びしていた。

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