ノーシードの慶応が、第1シードの桐蔭学園を破った。森林貴彦監督(49)は「吉開のホームランは誰も考えてなかったと思う」と、勝利を呼んだ伏兵の1発に驚きをみせた。

4-4と同点の6回無死、8番の吉開鉄朗捕手(3年)が左翼席へソロ本塁打を放ち、勝ち越した。吉開は高校通算6本目の本塁打を「これまで打撃面でチームに迷惑をかけてきた。『どうにかチームの足を引っ張らないように』と冬場はスイングしてきた。それが結果に結びついてくれたと思う」と笑顔をみせた。チームは7回にも2点を追加し、そのまま逃げ切った。

今春県大会では桐蔭学園との3回戦に敗れ、夏ノーシードが決定。その雪辱を果たした。森林監督は「皆よく頑張ったなと。スタンドも含めてチーム全体で戦おうと話していた。それが出来たかなと思う」とたたえた。

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