専大松戸の2年生右腕・平野大地投手(2年)が、自己最速の150キロを記録した。

8-1で迎えた9回。今夏、初マウンドに立った平野は、自信のある直球に力を込めた。球速は146キロ、147キロ、148キロ、149キロと1キロずつアップし、7球目は電光掲示板に150キロと表示された。観客からどよめきが起こった。「緊張したけど、1イニングだったので、どこまで通用するのか。自分の力を出し切ることを考えました」。それまでの自己最速147キロを3キロ更新した。1安打無失点に平野は「150キロは1つの目標でした。自分でもビックリです」と、落ち着いて話をした。

高校で急成長した。中学までは捕手も、高校入学後「投手をやらせてください」と直訴した。「ずっと投手をやりたかったんです」と、念願の投手に転向すると、一から練習。真っすぐの切れと伸びを重視し、憧れのヤクルト奥川の投球フォーム動画を参考に、腕を振った。入学時の身長が173センチから180センチに伸びるのと並行して、食事の量を増やし体重も65キロから83キロへ。体が大きくなるにつれ、投球の力強さも増していった。

持丸修一監督(74)は「(平野の)ボールは速いですからね。もう少しコントロールがいいんだけどな。でも、上沢(日本ハム)の高校時代よりも、完成されていますよ」と評価。鮮烈な夏のデビューを飾った平野。まだ投手になってわずか2年。千葉に、新星が現れた。