横浜(神奈川)が延長戦までもつれた接戦で辛勝し、17年連続の8強入りを決めた。殊勲打を決めたのは大坂啓斗外野手(3年)。2-2の10回1死一、二塁から、左越えの勝ち越しの2点三塁打を放ち「得意だったインコースを払いました」と笑顔をみせた。

下級生の力投が力になった。2年生の鈴木楓汰投手が同点とされた後の9回1死満塁から登板。一打サヨナラ負けのピンチを乗り切った。「気迫がすごかった。1球1球自信を持って投げていた」と後輩の力強いマウンド姿が、ここぞの場面で勇気を与えてくれた。

昨夏王者が6回まで1点を追う展開。7回に追いつき、9回に1点を勝ち越すも、その裏に追いつかれた。苦しい試合に競り勝った村田浩明監督(36)は「(大坂が)期待に応えてくれた」と安堵(あんど)の表情だった。