昨秋と今春の香川を制した英明が、11年以来3度目の夏切符へ王手をかけた。

1-3の4回1死三塁から犠飛で1点を返し、1点差。さらに二塁打で出た細川颯貴内野手(3年)を大筆仁投手(3年)が中前にしぶとく落とす同点打で続き、打線は勢いを増した。細川から6連打を締めたのは主将の仁木千聖捕手(3年)で、右越えに2ランを運びこの回スコアボードに7を刻んで試合を決定づけた。仁木は「点を取ってくれたので、自分も積極的に行こうと思った」と振り返った。

決勝の相手は2年連続で高松商。昨夏は5-6で苦渋をのんだ。3年生には当時のベンチ入りメンバーも多く、仁木は「1年間、特に3年は悔しい思いを忘れてこなかった。勝ち切りたい」と誓った。「決勝でもやることは変わらない。チーム一丸で雰囲気良く、受け身になることがないように、攻めて勝ちます」。

現チームでは秋春とも高松商を破っており、みたび返り討ちにするつもりだ。【波部俊之介】