敦賀気比が初回から猛攻を仕掛け、春王者の啓新を下した。
初回は2死から春山陽登(あきと)外野手(3年)が死球で出塁し、一気に点火。高見沢郁魅(いくみ)内野手(2年)と友田泰成外野手(2年)の適時打で3点奪い、暴投で4点目も挙げた。
先発の上加世田(うえかせだ)頼希投手(3年)は7回まで無失点投球。8回から左腕の清野仁来(とら)投手(3年)にマウンドを譲って一塁に回ったが、9回途中から再び登板し、0封リレーを完成した。
ただ、決勝に向けて大きな課題が残った。2回以降も毎回安打を放ちながら追加点は1点だけ。4番も務める上加世田は「決勝ではミスなく取れる点を取らないと。今のままじゃ絶対に無理。何としても甲子園に行く」と引き締まった表情を見せた。
東哲平監督(42)は「細かいことができていない。チャンスでミスをして相手が調子づくようなことをしてしまう。夏の準決勝でまだこんなことができないのかと情けない」と拙攻を嘆いた。