熊本大会決勝は、第1シードの九州学院が秀岳館を6-0で下し、15年以来7年ぶり9度目の夏の甲子園出場を決めた。ヤクルト村上宗隆内野手(22)の弟で、プロ注目の4番、慶太内野手(3年)が3回に決勝打。兄が16、17年と決勝で負けた宿敵にリベンジを果たした。

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九州学院の2年生エース右腕、直江新投手が4安打完封で勝利に導いた。打者の膝下への変化球を完璧に制球し、秀岳館打線に連打を許さない。終わってみれば10奪三振の快投だ。「やっと甲子園。ずっとこの日のために練習をしてきました。低めを第一に意識した結果が結果につながったと思います」と、声を弾ませた。

▽九州学院・後藤大和外野手(3年=3安打3打点)「ベンチに入りたくても入れなかった選手がいる。それでもサポートしてくれたおかげで打てました。感謝したいです」

▽九州学院・松下翔内野手(3年=3安打2打点。本塁打が出ればサイクル安打の活躍)「スタンドには悔しくても応援してくれたチームメートがいた。その応援のおかげです」

◆九州学院 1911年(明44)にキリスト教会が創設した私立校。普通科のみで生徒数は1028人(女子467人)。野球部は創立と同時の創部で部員数は70人。甲子園は春6度、夏は9度目の出場。夏の63年、10年の8強が最高。主な卒業生はヤクルト村上宗隆、阪神島田海吏、中日溝脇隼人、元西武高山久、元ソフトバンク吉本亮ら。熊本市中央区大江5の2の1。阿部英樹校長。