横浜がサヨナラで東海大相模を下し、2年連続20度目の夏甲子園出場を決めた。20年4月から同校の指揮を執る村田浩明監督(36)は、就任3年目で神奈川連覇を成し遂げた。

2年生コンビの躍動が光った。9回2死二塁。6番の萩宗久(2年)が右前適時打を放ち、サヨナラの走者を迎え入れ、ナインは歓喜に包まれた。先発した2年生左腕・杉山遥希投手も9回を2安打無失点と力投した。

東海大相模との夏決勝戦はこれで8度目。この試合の勝利で4勝4敗のタイとした。試合後、村田浩明監督(36)は男泣き。声を震わせながら「東海大相模に追いつけ追い越せでやってきた。今日は勝つ事が出来たが、相模さんがいたからここまで来られた」とリスペクトを込めた。

【ここまでの勝ち上がり】

決勝 1-0東海大相模(9回サヨナラ)

準決勝 11-1立花学園(6回コールド)

準々決勝 8-1藤沢翔陵(7回コールド)

5回戦 4-2横浜隼人(延長10回)

4回戦 9-0茅ケ崎西浜(7回コールド)

3回戦 8-0平塚江南(7回コールド)

2回戦 10-0生田東(6回コールド)

◆横浜 1942年(昭17)創設の私立校。生徒数2142人(女子1115人)。部員数は71人。甲子園出場は夏20度目。春は16度。98年に史上5校目の春夏連覇を達成。村田浩明監督(36)はOBで03年センバツ準優勝、04年甲子園8強。主なOBは元西武松坂大輔、ゆずの北川悠仁ら。神奈川県横浜市金沢区能見台通46の1。葛蔵造(かつら・くらぞう)校長。