国学院栃木(栃木)が中盤に勝ち越し、開幕戦を制し、夏の甲子園初勝利を果たした。

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国学院栃木の2年生エース盛永智也投手が5回表、無死満塁を無得点に抑えた。3-3の同点で無死満塁の大ピンチ。しかもクリーンアップトリオを迎えたが3番池口を浅い左飛、4番松永、5番野口を連続三振に仕留めた。

無死満塁でもゼロで粘れるのは力のある証明か。最近の主な例では95年山本省吾(星稜=対金足農)、05年田中将大(駒大苫小牧=対日本航空)、13年小島和哉(浦和学院=対仙台育英)、18年宮城大弥(興南=対土浦日大)がいる。クリーンアップトリオに対した例では、08年辻岡紘太郎(福井商)が中村悠平(現ヤクルト)とのバッテリーで仙台育英打線を抑えて以来14年ぶり。プロでは79年日本シリーズで江夏豊(広島)が近鉄相手に無死満塁を脱し「江夏の21球」として有名だが、盛永は5回表を25球で切り抜けた。【織田健途】

【夏の甲子園】写真たっぷり 第1日詳細ライブスコア