3年ぶり7度目出場の鶴岡東(山形)が48年ぶり3度目出場の盈進(広島)に2桁得点で快勝。出場2大会連続で初戦を突破した。前日6日は一関学院(岩手)がサヨナラ勝ち。八戸学院光星(青森)は7日の第1試合で創志学園(岡山)に勝利し、ここまで登場した東北勢は3戦3勝となった。

「ツルトウ打線」は、序盤から勢いに乗っていた。1回1死満塁で浜田敦也外野手(3年)が先制の左犠飛。続く小林昇一郎外野手(3年)が2点適時左二塁打を放つなど、4点を先制した。2回は土屋奏人捕手(3年)が1死三塁で今大会1号となる左越え2ランを放り込み、一時6点のリードを奪った。

盈進には2回から3イニング連続で得点され、先発右腕の小林廉投手(3年)は4回4失点。鶴岡東は5回から継投策に入った。打線の勢いは止まることはなく、3点リードの7回1死は土屋がこの日2本目の左越えソロ。同2死では前田夢翔捕手(3年)が左越えソロを放ち、ダメ押しした。

前回出場の19年は過去最高に並ぶ3回戦進出。聖地で躍動する先輩の姿を見て入学した選手たちが、最後の夏に躍動した。

佐藤俊監督は「ミスもたくさん出たが、選手は落ち着いて頑張ってくれた。選手に感謝したいです」と話した。土屋の本塁打については「私もびっくりして、うれしくて、すごいなと思いました」と明かした。

大会第1&2号を放った土屋は、2回の本塁打に「小林が頑張っていたので、強い気持ちで打席に入った。感触はよかった」。7回の2本目については「レフトフライかと思ったが、入ってくれてよかったと思いました」と振り返った。