高岡商(富山)が北陸対決で完敗した。

1回に浮足立った2失策に5連打が絡んで4点を失った。2回も1点を失ったが、0-5の3回に川尻の適時打で1点を返し、4回は早上、柴田の連続適時打で2点差。富山大会で見せた粘り強さを甲子園でも発揮し、反撃した。

選手に力を与える音色がある。得点のたびに響き渡るのは、なぜか広島カープの応援でおなじみの「宮島さん」だ。野球部の応援団長を務める宮村星駕(せいが)外野手(3年)は「5年上の先輩が替えてそこから甲子園に出続けている」と話す。広島が3連覇中の17年から選曲し、中止の20年を挟んで5大会連続甲子園出場。野球部がリクエストし、験を担いだ。

打線は14安打を放った一方、6回以降に再び失点を重ね、昨年に続いて初戦敗退となった。それでも吉田真監督(39)は選手をたたえ「次のステージへのチャレンジは始まっている。1つ2つ成長していってほしい」と前を向いた。

▽川尻啓人投手(3年=先発で6回7失点)「1回、2回は自分のペースで投げられなかったけど、3回から自分のペースで投げれて自分の力になりました」

▽桑名勝投手(3年=2番手で2回1失点)「(昨夏の)借りを返すために帰ってきた。負けて悔しいけど後悔はない。(14安打を放ち)力負けはしてないなと思います」

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