春夏連覇を目指す大阪桐蔭が旭川大高(北北海道)を逆転で退け、初戦を突破した。夏の甲子園初戦は05年から10連勝。これが甲子園春夏通算70勝目(14敗)で智弁和歌山と並び9位タイとした。西谷浩一監督は甲子園62勝目(11敗)。トップの高嶋仁監督(智弁和歌山など)の68勝にあと6勝に迫った。

1回に1点を先制され、3回には先発の川原が2ランを被弾しまさかの3点ビハインド。

それでも3回裏に2点を返すと6回、海老根優大外野手(3年)が同点ソロ。7回には伊藤櫂人内野手(3年)が左中間にソロ本塁打を放ちついに逆転。さらに2点を追加した。

守っては先発川原嗣貴(3年)が8回を3失点。9回は別所孝亮投手(3年)が2死満塁のピンチをしのいで逃げ切った。

来年度から学校名が変わる旭川大高は序盤3点をリードするなど大健闘。しかし4回以降、追加点を奪えず金星を逃した。93年以来29年ぶりの甲子園勝利はならなかった。

<甲子園通算勝利>

(1)中京大中京(愛知)136勝

(2)龍谷大平安(京都)103勝

(3)PL学園(大阪) 96勝

(4)県岐阜商(岐阜) 87勝

(5)松山商(愛媛)80勝

(6)天理(奈良) 79勝

(7)東邦(愛知) 75勝

(8)広陵(広島) 73勝

(9)智弁和歌山(和歌山)70勝

(9)大阪桐蔭(大阪) 70勝

 

○…今秋ドラフト候補の松尾汐恩(しおん)捕手(3年)は3安打2打点発進だ。0-3の3回2死一、二塁で一、二塁間を破り、チーム初打点。7回も適時二塁打でダメ押しの3点奪取に貢献した。「先に点を取られる形になったけど、どんな展開でも自分たちを信じてやると話し合ってきました」。センバツは準決勝・国学院久我山(東京)戦、決勝・近江(滋賀)戦で2試合連続アーチを放ち、持ち前の長打力を印象づけた。今夏も、最も注目される打者の1人だ。

◆春夏通算70勝目 大阪桐蔭は春夏通算70勝目(春31勝、夏39勝)。歴代9位の智弁和歌山に並んだ。夏の39勝は県岐阜商に並ぶ9位。

◆初戦10連勝 夏の初戦は05年から10連勝。(1)中京大中京17連勝(2)明徳義塾16連勝(3)PL学園11連勝に次ぎ、智弁学園と八戸学院光星に並ぶ4位。

◆学校通算90号 大阪桐蔭の甲子園での本塁打は区切りの90本に到達。学校別本塁打上位は(1)大阪桐蔭90(2)PL学園70(3)智弁和歌山60。