大会屈指のスラッガー、高松商の浅野翔吾中堅手(3年)が異例の申告故意四球を受けた。

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◆申告故意四球 甲子園では20年交流試合から適用された。交流試合を除くと、21年春の常総学院が敦賀気比戦で申告したのが初めて。今回の浅野まで通算19度のうち、走者が一塁にいるケースは、今年春の山梨学院が木更津総合戦の13回裏1死一、三塁から敬遠したのに次いで2度目。ただし、この時は三塁走者が生還すればサヨナラ負けする状況のため、本塁封殺など守りやすくする意図があった。浅野のように走者一、二塁からは初。なお、まだ申告故意四球がない92年夏、明徳義塾が松井秀喜(星稜)に対し、記録上は四球でも勝負を避ける「5敬遠」があったが、内訳は2死三塁、1死二、三塁、1死一塁、2死無走者、2死三塁だった。