第104回全国高校野球選手権大会は21日、今大会3度目の休養日を迎えた。7年ぶり3度目の決勝進出を果たし、東北勢初優勝を狙う仙台育英(宮城)は決戦前日に甲子園練習を行った。

練習開始前には須江航監督(39)が本塁後方に野手を集め、準々決勝・聖光学院(福島)戦で出た走塁の反省点や守備に関する説明が約15分あった。降雨によるグラウンドコンディションの影響で、外野芝生部分でのキャッチボールを全体で約10分行い、その後は室内練習場で汗を流した。野手は最速140キロを超える、控え投手が投げるボールを打つなど相手投手を想定した打撃練習を行い、投手陣は古川翼投手(3年)と斎藤蓉投手(3年)の2人が投球練習をしたという。

決勝戦前日の心境を問われ、佐藤悠斗主将(3年)は「自分たちは県大会から一戦必勝でやってきたので、ちゃんとした実感はない。甲子園で練習し、実感はできたが、一戦必勝でやってきて、上がりすぎず、下がりすぎずというモチベーションです」と話した。東北勢初優勝がかかるが「今まで東北は優勝できてなくて、一番大きいチャンスを取りこぼしたくないというか、自分たちが歴史を変えてやるんだという気持ちでやりたいです」と力を込めた。