仙台育英(宮城)が決勝で下関国際(山口)を8-1で下し、東北勢として春夏を通じ初優勝した。

東北勢の決勝進出は過去に春3度、夏9度あったが、すべて敗れ準優勝だった。13度目の王手で初優勝。仙台育英は春夏通算4度目の決勝進出で初勝利となった。大越基投手を擁した89年夏は、帝京と延長10回に持ち込むも0-2で惜敗。芳賀崇投手の01年春は常総学院に6-7で1点及ばず。佐藤世那、平沢大河らの15年夏は東海大相模に8回まで6-6と食い下がるも9回に突き放され6-10で屈した。

宮城県勢が初優勝し、全国47都道府県のうち春夏いずれかで優勝したのは34都道府県目。優勝がないのは青森、岩手、秋田、山形、福島、山梨、新潟、富山、石川、滋賀、鳥取、島根、宮崎の残り13県となった。

仙台育英は7回に5番の岩崎生弥(3年)が満塁本塁打。チームにとって今大会初アーチが決勝で飛び出した。夏の決勝での満塁本塁打は94年西原正勝(佐賀商)が樟南戦、07年副島浩史(佐賀北)が広陵戦、08年奥村翔馬(大阪桐蔭)が常葉学園菊川戦で放ったのに次いで史上4本目になる。