東北勢初の「大旗白河越え」を実現した仙台育英(宮城)が3日、“2回目の初優勝”に向け本格始動した。

八戸学院光星(青森)と練習試合を行い、8-8の引き分け。夏の甲子園優勝メンバー、山田脩也内野手(2年)が新主将に就任した。山田主将は一戦必勝の先にある、秋の神宮大会を含む「秋春夏3連覇」を目標に掲げた。仙台育英は16日、登米総合産と秋の県大会初戦を迎える。

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「大旗白河越え」の歓喜から約2週間。仙台育英が“2回目の初優勝”に向けて本格始動した。

スタメン9人中、甲子園の優勝メンバー6人が出場した新チーム初の練習試合は、八戸学院光星に8-8の引き分け。9回、2点差を追いつく意地を見せた。須江航監督(39)は「ミスも出ましたが、随所で良いプレーも見られたり、試合をしていく中で成長がありました。初戦としてすごく良い入りだったなと思います」と振り返った。8月中は選手の疲労回復を最優先。練習は個人の自主練のみで、全体での活動はこの日が初だった。

新主将には“天国と地獄”両方を知る山田に決まった。「夏を優勝して重圧もありますが、プレッシャーを良い緊張感に変えてやっていきたい」と決意を述べた。1年夏から背番号6を背負う。昨夏は宮城大会4回戦敗退。どん底を味わい、今夏は東北勢初の日本一を果たし、優勝の味をかみしめた。山田主将に指揮官が寄せる期待は大きい。「昨夏はとても悲しかった7月17日(4回戦で敗れた日)を経験して、今回は一番上(甲子園で優勝)を経験している。得られたことをチームに還元していってほしいと思っています」

理想の主将像には大阪桐蔭・星子天真前主将(3年)を挙げた。「(星子前主将の)守備の時の声かけ、周囲への声かけを意識したい」。目標は「一戦必勝」を強調。「秋の神宮大会、春のセンバツ、夏の甲子園優勝を目指したい」と語り、秋春夏3連覇を掲げた。

新章が幕を開ける。須江監督は「連覇はとても高い目標なので、2回目の初優勝を最終的な目標にしていきたいです」。夏の優勝メンバーを多く擁しているが、地に足をつけながら新境地を切り開いていく。【佐藤究】