ありんこ軍団復活だ。

181センチ、70キロと細身のエース鈴木裕晴投手(2年)が完封でチームを勝利に導いた。自己最速は128キロとスピード自慢ではないが、この日は変化球を低めに集め、7回を6安打11奪三振の無失点。試合前、ものまねをするなどして和ませてくれたチームメートに勝利を届け、「自分は後輩のものまねが得意です」と笑った。打っては3打数2安打3打点。「みんなに相手ピッチャーの投球を見せられるように、すこしでも長く打席に立つことを意識している」とチーム野球を体現して見せた。

安藤徳明監督(61)は「例年に比べて今年はこぢんまりしている。チームで戦っていきたい」という。チームの総合力で勝負する「ありんこ軍団」が秋の東京を盛り上げる。