山梨学院が29年ぶり2度目の関東大会優勝を果たし、11月18日から行われる明治神宮大会への出場も決めた。佐仲大輝捕手(2年)が昨年の雪辱を果たした。

前日に完投した林謙吾投手(2年)が先発。5回まで走者を1人も許さず、6回2/3を2安打無失点。2番手・星野泰輝投手(2年)も3安打と好投。2人の女房役を務めたのが佐仲だ。打っては9回にダメ押し3点本塁打で勝利を引き寄せた。公式戦初の本塁打で、昨年とは正反対の表情でダイヤモンドを一周した。

昨秋の関東大会決勝、1年ながら正捕手を任された。一時はリードするも2本の本塁打で同点、その後逆転され敗戦。自分のリードが甘かったという責任感から試合後は涙が止まらなかった。先輩が「お前のせいじゃない」と声をかけてくれた。「『去年の借りを返しました』と先輩方に報告します」。今年は笑顔で試合を終えた。悔しさを乗り越え、大きく成長した姿を甲子園で見せる。