社は近畿ラスト1枠に滑り込み、同校初の2季連続甲子園出場を決めた。主将の隈翼内野手(2年)は「選出されたことに気持ちが引き締まる思いでいっぱい。全員野球で1人1人が役割を意識して、派手なプレーより1つ1つアウトを積み重ねて全員で戦っていきたい」と聖地を見据えた。

昨夏は甲子園に出場し、短時間でのチーム作りを強いられた。その中で初戦の練習試合の相手が大阪桐蔭だった。今回はその相手がもたらした神宮枠に助けられた。山本巧監督(50)は「大阪桐蔭高校さんがもたらしていただいた神宮枠での出場をたまわった。甲子園では大阪桐蔭さんに向かっていけるような準備をしたい」と感謝した。

持ち味の守備力に加えて、右腕の高橋大和投手(2年)が急成長。昨秋は近畿大会8強まで進んだ。今春目指すのは、初出場で4強入りした04年の再現だ。隈は「昨年の夏の甲子園では1勝で終わってしまった。先輩方の成績を超えられるように、ベスト4を掲げて、絶対に2勝はしたい」と力強く話した。ラスト1枠からの逆襲へ、感謝の思いを力に変える。【林亮佑】

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