東北の佐藤洋監督(60)が試合後、問題提起した。山梨学院との初回、金子和志内野手(3年)が遊失で出塁。一塁ベース上で「ペッパーミル・パフォーマンス」を行ったところ、このイニング後に一塁塁審がベンチに駆け寄り、「パフォーマンスはダメです」と注意されたという。侍ジャパンのWBC4強入りも後押し、列島各地で一大ムーブメントになっているペッパーミル・パフォーマンスとは?

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現在開催中のWBCでは、初の日系選手として侍ジャパン入りしたラーズ・ヌートバー外野手(25=カージナルス)が「1番中堅」に定着し、準々決勝まで全5試合で安打をマーク。打率3割6分8厘、3打点、2盗塁と活躍し、快進撃の象徴的存在になっている。ヌートバーが所属するカージナルスでは、同様の「ペッパーグラインダー(ペッパーミルの別名)ポーズ」が球団オリジナルパフォーマンスに定着。「粘り強くやる」などの意味が込められおり、通算700本塁打のレジェンド、昨季限りで引退したプホルスらも行っていた。

攻守にハッスルプレーが評判のヌートバーにはぴったりのパフォーマンスで、オフの行事では、ファンがヌートバーからペッパーミル(コショウひき)にサインをもらうのが流行した。日本でもヌートバーの認知度が上がるとともに、料理道具の専門店でペッパーミルが品薄になる現象も起こった。

1次ラウンド最終戦の12日オーストラリア戦では、侍ジャパンのベンチに実物のペッパーミルが持ち込まれた。得点時などで選手が手に取ってペッパーミル・パフォーマンスを行い、チームの士気を高めた。