<高校野球鹿児島大会:鹿児島城西4-3加治木工>◇5日◇1回戦◇鹿児島市鴨池市民球場

春の県大会王者、鹿児島城西が苦しみながらも、延長サヨナラ勝ちで、初戦突破を決めた。

3-3の同点で突入した延長10回タイブレーク1死二、三塁。最後は9番田畑諒太郎内野手(3年)が、カウント2-1から直球をとらえ、三塁手強襲のサヨナラ適時打で接戦に終止符を打った。

元プロ野球選手で佐々木誠監督(57)は「夏に関してはどんな形でも勝てて良かった。1戦1戦、必死でやるだけです」と振り返った。

高校通算49本塁打、投手としても最速152キロを誇る“二刀流”で、プロ注目の明瀬(みょうせ)諒介内野手(3年)は、2球団のスカウトが視察に訪れたなかで4打数1安打。投げてはこの日は、8回から3番手で登板。3四死球と制球が定まらなかったが、要所は締めて3回無失点に抑えた。

「夏の初戦だったので、緊張でがちがちでした。相手よりも1点でも多く取れるように、自分たちの野球をしていきたいです」とサヨナラ勝ちにも笑顔はなかった。