今春東北大会優勝の八戸学院光星が八戸工大一との「今春県決勝カード」を延長タイブレークの末、3-2で制した。池田優斗内野手(3年)が10回表に決勝の左前適時打を放ち、同裏1死満塁を無失点で切り抜け、県勢最多の2年連続12度目の甲子園出場を決めた。これで第105回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)出場の東北6県代表校が出そろった。

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池田のバットが、歓喜の瞬間を引き寄せた。今春県大会決勝で1点差で惜敗した相手との熱戦は、2-2の延長タイブレークに突入。1死一、二塁から捕逸で二、三塁となり、カウント1-2の4球目。内角スライダーに体が反応した。「打った瞬間ヒットやな」。三遊間を破る勝ち越し左前適時打で一塁に到達。だが、リードしても緩みはなかった。「うれしい気持ちもあったが、まだ終わっていない気持ちもあった」。

1点リードの同裏、1死満塁のピンチ。「いつも通りのプレーができれば抑えられると、(仲井宗基)監督も言っていた」と、平常心で投ゴロと二ゴロに抑え、マウンドで喜びを表現した。「打の光星」に憧れ、大阪から青森へ。最終学年となった今年は150人を超える部員の代表としてグラウンドに立つ。「メンバーに入れなかったみんなの分まで、全国制覇という目標に向かって勝ち進みたい」と力を込めた。

大会前、昨夏甲子園メンバーの中沢恒貴主将(3年)には、100件以上の激励のメッセージが届き、前主将の国学院大・洗平歩人投手(1年)からは「甲子園にいってくれ」と伝えられていた。この日は5打数無安打に終わったが、安定した守備で6度の守備機会を無失策。「いいところで打てなかったので、今日はみんなに助けられた試合。甲子園では自分が助けるくらいの意気込みで乗り込みたい」。青森県勢初の全国制覇に向け、チームで最善の準備をする。【相沢孔志】

◆Vへの足跡

2回戦11-5弘前工

3回戦11-0八戸北

準々決勝11-4弘前東

準決勝5-0青森山田

決勝3-2八戸工大一