京都外大西(京都1位)は86年以来の優勝に届かなかった。3連覇を狙う大阪桐蔭(大阪1位)に対して最後まで粘りを見せた。

0-2の8回。2死二塁から持田諒真内野手(2年)が遊撃前に緩い打球を放って一塁セーフになると、スタートを切っていた二塁走者が一気に生還。好走塁で1点差に詰めた。

1点を追う9回は2四球と安打で2死満塁。代打鈴木雄仁(1年)は粘ってフルカウントまで持っていったが、三飛に倒れてゲームセットを迎えた。

上羽功晃(うえば・たかあき)監督(53)は開口一番「やっぱり悔しいです」とため息。大阪桐蔭・西谷浩一監督(54)とは同学年で強く意識する存在。公式戦では初対戦だった。

「せっかく西谷監督と試合ができたんですけどね。うちが勝つチャンスがあるとしたら、こういう展開だった。でも、9回は桐蔭さんの選手の顔を見ていても、まだ余裕があった。焦っている雰囲気が見えなかった。まだまだ差があるということです。森投手は素晴らしい1年生でした」と大阪桐蔭の強さを実感していた。