星稜(石川)の山下智茂名誉監督(77)が、長男の山下智将監督(42)の甲子園初勝利を祝福した。1回戦で田辺(和歌山)との激戦を制し、「苦しみながら甲子園初勝利。震災で自校のグラウンドがひび割れ、グラウンド整備をしながらの指導でしたが、ホッとしているのではないでしょうか」と話した。

震災を経験した選手らについては「能登半島地震の影響でしばらく練習ができない中、自主練習を続けた部員の姿を見て感動しました、1勝できたのでこれからは肩の力が抜けて自分たちのペースで試合に臨めるでしょう」と予想した。

また、田辺のエースで好投した寺西邦右投手(3年)らについては「寺西くんの好投やナインののびのびしたプレーも素晴らしかったと感じています」と称賛した。

◆監督の父子勝利 星稜・山下智将監督(42)が甲子園通算3試合目(監督代行1試合を含む)で初勝利。父智茂さん(元星稜監督)は通算22勝している。主な監督の父子勝利は浦和学院で通算28勝した森士監督の息子、森大監督が3勝などの例があり、今大会では阿南光・高橋徳監督も父広監督(鳴門工で12勝)に続く勝利を目指す。