豊川(愛知)のプロ注目選手、モイセエフ・ニキータ外野手(3年)は「低反発バット1号」を放つも、チームの敗退に悔しさを隠せなかった。

4点を追う8回裏、大会第1号となる2ランを右翼ポール際にライナーでたたき込んだ。この1発で2点差に詰め寄ったが、9回表に一挙6点を失い、9回裏に1点を返すのが精いっぱいだった。

「大会第1号が打てたことは良かったんですけど、それ以外の打席で捉えられなかったし、チームが負けたことが一番良くなかったこと」

今大会から導入された低反発バットで大会1号。自身はすでに練習試合で同バットによるアーチを1本放っており2発目。高校通算16本塁打を記録したが、チームを勝利に導くことはできなかった。

一時は反撃ムードを高めた1発については「次の回に勢いがつけられた。3打席捉えられなかったので、あの時は後ろにつなぐ意識でやったら出ました。打った瞬間は覚えていないです」と振り返り、球場を後にした。