報徳学園が単打ばかり12本を集めて快勝。1回戦の愛工大名電戦でも11安打のうち10本は単打だった。長打はいらない。今大会から金属バットの性能や形状が規制されているが、報徳学園は歴史的にバットが話題になった大会で強かった。

福島敦彦監督(元慶大監督)が率いた74年春は、5試合で総得点16(打点10)、本塁打なしで優勝。甲子園では木製バット最後の王者だった。バットが最大径67ミリ未満、重量900グラム以上などに規制された02年春は、エース大谷智久(現ロッテコーチ)が過密日程の中、6日間で5完投(防御率1・40)の快投。5試合で1本塁打も、18犠打を決めて制した。長打が減少傾向の今大会では、コツコツつなぐ報徳学園にも浮上のチャンスがありそうだ。【織田健途】

【一覧】センバツ情報 日程・結果など