日替わりヒーロー続出の星稜が、「全員野球」でセンバツ初の決勝進出を狙う。1、2回戦、準々決勝では2桁背番号の選手の活躍が光り、県勢初の4強入りを決めた。山下智将監督(42)は「20人みんながいつでも行ける準備をしてもらって、頑張ってもらいたい。また次は違った選手が出てくるんじゃないかなっていう期待もあります。みんなに期待」と新たなヒーローの登場を心待ちにした。

兵庫・西宮市内のグラウンドで素振りなど約30分の軽めの調整を行い、高崎健康福祉大高崎との決戦に備えた。相手は夏の大会前の6月下旬に毎年練習試合を行う旧知のチーム。指揮官は青柳博文監督(51)について「何をしてくるかわからない。奥が深くて、勉強することばかり」と話し、「なかなか厳しい試合になるかもしれないですけど、うちらしく1点を大事に取りにいって、最後1点でも多く取って勝ちたいです」と力を込めた。