第96回選抜高校野球大会(甲子園)で初の4強入りを果たした中央学院が休養日の29日、兵庫・西宮市内のグラウンドで練習を行った。走り込み中心のアップから始まり、ロングティーに2カ所バッティングと、約2時間、たっぷり汗を流した。

右腕トリオが初優勝へ導く。準々決勝の青森山田戦で今大会初先発し7回0/3を1失点と好投したエースの蔵並龍之介投手(3年)と、3試合連続で抑えで登板した颯佐心汰投手(3年)はブルペンには入らず、打撃練習に専念。蔵並は「自分だけ出遅れていたので安心しました。良かったです」と笑顔を見せると、颯佐は「ショートから蔵並を見ていても、エースに相応しいピッチングでしたね」と、頼もしく見つめた。

1、2回戦と先発の臼井夕馬投手(3年)は「試合前日は、登板があってもなくても必ず投げているので」と、30球を投げ込んだ。「今は調子がいいんです。報徳学園さんは強豪。失投は許されない。コースを間違えないように投げたい」と、気持ちを引き締めた。

エース・蔵並の復活で役者がそろった。臼井は「明日と明後日は3人で勝ち上がりたい」と力を込めると、颯佐は「3人で全力でいこうと話しています」と話し、力を合わせ優勝まで駆け上がる。