高崎健康福祉大高崎(群馬)が、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。報徳学園(兵庫)とのセンバツ決勝は1回に2点を先制されるも、逆転勝利。かつて“機動破壊”で注目を浴びたチームは、低反発バットが導入された今大会で強い適時打を重ねるほど進化した。野球愛好会の顧問からスタートした青柳博文監督(51)は涙。群馬県勢はセンバツ初優勝で、競り負けた報徳学園は戦後初の2年連続準優勝に終わった。

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 野球部1期生でOB会長を務める倉持雄太さん(38)も、甲子園に駆けつけアルプスから声援をおくった。「青柳監督は当時から熱血監督。少しずつ部員に寄り添い技術だけでなく人間形成を大事に指導してくれた」。当時は専用グラウンドがなく、青柳監督自らマイクロバスを運転し練習会場も日替わりだった。「苦労してここまできた。本当によかった」と、初優勝に大きな拍手をおくった。