甲子園で春夏通算5度の優勝を誇る横浜(神奈川)が5日、入学式を行った。沖縄県出身の東浜成和投手(1年)は「本格的な野球ができる場で、甲子園の大舞台を目指して戦っていく気持ちがすごく強くなりました」と引き締めた。

ソフトバンク東浜巨投手(33)は親戚にあたる。「父方のおじいちゃんが、巨さんのおじいさんと兄弟です。はとこにあたります」という間柄。今年の元日に沖縄で会い、交流を深めた。「憧れの、雲の上の存在というか。目指すべき人が身内にいるのはとてもうれしいです」と話す。

まだ細身ながら、181センチの上背から最速141キロを投げ込む。「去年の12月には非公式な場ですが、143キロも出ました」という伸び盛りの15歳だ。中学時代はU15の侍ジャパンに選ばれた経験も。小学校高学年まではドッジボールで肩を鍛え、九州大会に出場したこともある。

将来は「しっかり社会で生きていける人になりたいです」と言葉を強くする。「そのために勉強も絶対に必要だと思っているので」という。文武両道をしっかり意識した上で「プロ注目と言われるような投手になれれば」と横浜での夢を描く。

慣れない土地での慣れない生活が始まるが「寮でもしっかりハキハキしゃべったり、あいさつだったり、人間性の部分でも鍛えられる場所でしっかりやっていきたいです」と不安を感じさせない。

「巨さんみたいな強いメンタルを持てるようになりたいです」

22年にノーヒットノーランを達成した“お兄さん”の背を追う。【金子真仁】

◆東浜成和(ひがしはま・せいわ)2009年1月30日、沖縄・北中城村生まれ。安谷屋ライオンズで野球を始め、中学時代は宜野湾ポニーズでプレー。変化球はスライダー、カーブ、2種のフォーク。181センチ、72キロ。右投げ右打ち。家族は両親、姉。