日本学生野球協会は9日、都内で審査室会議を開き、高校13件(1件は非公表)の処分を決めた。東浦(愛知)、種子島(鹿児島)、浦和工(埼玉)はそれぞれ春季大会を自主的に辞退した。

日本学生野球憲章違反の疑いがある事象の調査要請を拒否し、前回の審査室会議で継続審議となっていた盛岡誠桜(岩手)については、いまだに調査報告に応じていないとして、校長兼部長に対し、憲章違反行為により24年4月10日から5月24日までの謹慎とした。また、新たに5月10日までに調査、報告書を提出するよう求めた。

同校は、岩手県高野連に情報提供があった3年生部員の飲酒行為、野球部指導者による部員や一般生徒への暴言及びハラスメント行為などについて、審査室から調査報告を複数回、求められていたが、再三にわたって拒否していた。

滝川第二(兵庫)は監督(37=嘱託職員)の不適切発言により24年2月15日~24年8月14日までの6カ月の謹慎。

尚志館(鹿児島)は部長(37=教諭)による部内の体罰により24年2月27日から5月26日まで3カ月の謹慎。

東郷(愛知)の部長(33=教諭、既に依願退職)は盗撮により、無期謹慎。

日本ウェルネス(沖縄)の監督(57=教諭)は部内での暴力により、24年1月26日から2月25日まで1カ月謹慎。また、同校部長(25=教諭)は報告遅れのため24年3月13日から4月12日まで1カ月の謹慎。

菊池(熊本)の監督(67=外部指導者)は中学生練習参加規定違反により24年3月13日から6月12日の3カ月の謹慎。

東浦は部員の飲酒、喫煙により24年3月8日から4月7日まで1カ月の対外試合禁止。

種子島は部員によるいじめにより、24年3月4日から4月3日まで1カ月の対外試合禁止。

浦和工は部員の部内での金銭要求により、24年3月22日から4月21日まで1カ月の対外試合禁止。

富士見(埼玉)は監督(45歳=教諭)の中学生接触ルール違反により24年2月14日から25年2月13日まで1年間の謹慎。

八王子(東京)の助監督(41歳=教諭)は部内での体罰と不適切指導により24年3月22日から25年3月21日まで1年の謹慎。