<全国高校野球選手権:大阪桐蔭15-9敦賀気比>◇24日◇準決勝

 大阪桐蔭が、両軍合わせ27安打5本塁打が飛び交った打撃戦を制した。

 2時間24分の壮絶な打ち合いだった。

 試合後、西谷浩一監督(44)は「1回に5点取られてどうかなと思ったけど、いける、いけると選手たちが言っていたので安心した。5点取られてバットマンの心に火が付いた」と大粒の汗をぬぐいながら試合を振り返った。

 1回に敦賀気比の満塁本塁打などで5点を失ったが、その裏に中村の先頭打者アーチで反撃を開始。1点を追う4回には峯本の同点適時打、正随の2点適時三塁打と森の右越え2ランで勝ち越した。

 終わってみれば、3発を含む12安打15得点で空中戦を制した。

 藤浪晋太郎投手(現阪神)を擁して春夏連覇した12年以来2年ぶりのファイナル。「日本一に挑戦できる」と西谷監督は巨漢に似合わぬ冷静な声で頂点を見据えていた。