部内暴力で9日開幕の第93回全国高校野球選手権奈良大会への出場を辞退した天理の新監督に、86、90年夏に全国制覇を果たした橋本武徳元監督(66)が復帰することが5日、分かった。同校は6月17日に3年生部員4人による2年生部員3人への暴力行為が発覚し、同23日に奈良大会を辞退。森川芳夫監督と大西卓也部長が退任していた。

 橋本元監督は同校OBで現在は天理大職員。初采配の82年、2度目の90年ともに前監督の辞任のあとを受けて就任し、86年は元近鉄の中村良二(天理大監督)、90年は元日本ハムの南竜次らを擁して夏の甲子園で優勝した。今回も出場辞退という非常事態を受け、再建に力を尽くす。森田国夫前部長が部長に復帰。この日県高野連に届け出た。現在チームは学生野球協会の処分を待ち活動を自粛している。