第9回アジアAAA選手権大会(28日開幕、横浜スタジアム他)に出場する高校日本代表18人が23日、神奈川・厚木市内で初練習を行った。春夏の甲子園出場メンバーにまざって、高校通算70発のドラフト1位候補、東海大甲府(山梨)高橋周平内野手(3年)も打撃にノックに汗を流した。

 高卒でプロ入りを狙う高橋にとっては、思いがけないチャンスだった。地方大会で敗退した選手の選出は異例。「選ばれると思ってなかったけど、期待されてるということ。やるしかない」。山梨大会準々決勝敗退後も、甲府市の同校で後輩と練習を重ねてきた。

 また「(プロ)志望届を出すという話は監督としました。この大会がアピールになればいいですけど」と、プロ志望届の提出も明言。今大会はプロと同じ木製バットが使用される。金属では飛距離が出すぎる高橋は、普段から木製バットの練習に慣れている。実戦でどの程度対応できるか、プロへ示す場にもなる。

 代表監督を務める横浜・渡辺元智監督(66)も「甲子園には出ていないが素晴らしい。選んだ目に狂いはなかった」とたたえた。前回09年は3位で2大会連続で優勝を逃しており、最強布陣で狙うは金メダル。代表チームの主将には、今夏の甲子園で優勝した日大三の主将、畔上翔外野手(3年)が指名された。【鎌田良美】