<高校野球福岡大会:筑陽学園9-7戸畑>◇21日◇4回戦◇北九州市民球場

 筑陽学園の2番正木慎也一塁手(3年)のひと振りが勝利を引き寄せた。2点を追う6回2死一、二塁。甘く入ったチェンジアップを振り抜くと右翼スタンドで弾んだ。値千金の逆転3ランは公式戦初アーチ。「打った瞬間、わかった」と手応えは十分だった。7回も2死満塁で中前打を放ち1点を追加。この日9得点中4点をたたき出した。「大会に入る前は調子が悪かったけど、大会にはいって打てるようになった」と好調の手応えはある。

 巨人で活躍する筑陽学園の先輩、長野と同じ基山中学出身。所属チームも同じ「筑紫野ドリームズ」だった。「長野さんはすごく元気があったと聞いています。僕も元気にプレーしたい」と、3試合で26点をあげた強力打線を引っ張る。

 9歳上の兄の誉之さんもOBで03年に甲子園に出場。「僕も甲子園に行きたいと思いました」。兄に続く甲子園を目指し、これからもガンガン打ちまくる。