高校野球日本代表としてIBAF18UW杯に出場した聖光学院(福島)の園部聡内野手(3年)が12日、学校で報告会を行った。大会では全9試合に一塁手として出場。主将の大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)の15打点に次ぐ7打点を挙げ、銀メダル獲得に貢献した。「JAPAN」のユニホーム姿で壇上から「これから生きていく上での刺激になった。練習して上のレベルでもう1度世界一を目指したい」と全生徒に報告した。

 さらに「(プロ球団で)特に行きたいところはなく、入れるのであればどこでもいい」と、公の場で初めてプロ入りの意思を明らかにした。W杯で特に親しくなった桐光学園(神奈川)松井裕樹投手(3年)とは、プロでも同じチームでやれたら、と話し合ったという。「後ろで守っていて打てないと思った。敵にいてほしくないです」と笑いながら話した。

 世界を経験し、国内外の選手と交流して野球に対する意識はより高まった。「プロは、松井とか山岡(泰輔=広島・瀬戸内)以上のピッチャーと対戦し、結果を求められる世界。確固たる自信を持って進みたい」とし、卒業まで「毎日練習します」と宣言した。

 プロ志望届は週明けの17日以降に提出予定。高校通算59発の「右の大砲」として複数球団が獲得に興味を示し、10月24日のドラフト会議では上位指名が予想される。木製バットを振りながら、運命の日を待つ。【高場泉穂】

 ◆園部聡(そのべ・さとし)1995年(平7)11月10日、福島県いわき市生まれ。聖光学院では1年秋からベンチ入りし、昨春から4季連続甲子園出場。昨夏、今春にバックスクリーン弾を放った。右投げ右打ち。183センチ、82キロ。