日本高野連は29日、選手の健康管理に関する全加盟4030校対象のアンケート結果(回答率98・0%)を公表し、硬式での「タイブレーク方式」導入については49・7%が支持した。春夏の甲子園大会に直結しない大会からの段階的導入も視野に審議を続け、全国9地区の代表者を含めた10月の技術・振興委員会で原案を作成、11月27日の理事会に提出する。

 タイブレークは延長戦で走者を置いた状態から始める特別ルール。早い決着を図ることで選手の負担軽減につながる。日本高野連技術・振興委員会の相沢孝行委員長は「受け止め方はいろいろだが、半数というのはそれなりの数字と評価している」。導入の場合は延長13回からの実施を適当とする意見が過半数の54・8%を占めた。

 もっとも「甲子園に直結する大会ですべきじゃない」など条件付きの「消極的賛成」も相当数含まれる。採用するとしても、来年の甲子園大会からの即導入は厳しい情勢だ。