<高校野球茨城大会:茨城東13-0大洗>◇5日◇1回戦

 83年、97年と2度の夏の甲子園出場経験を持つ茨城東が、わずか2球で先制した。開幕試合の1回。試合開始のサイレンが鳴り響く中、1番菅谷崇志遊撃手(3年)が「狙っていた」という初球打ち。右中間を深々と破り、50メートル6秒2の俊足を生かした三塁打。「ランニングホームランにしたかった」と三塁コーチに止められたことを悔しがったが、続く2番の岩下誠二塁手(3年)の初球スクイズで先制ホームを踏んだ。

 その後も5番西埜一也中堅手(3年)の「公式戦では初めて」という3ランが、大会第1号のメモリアルアーチ。終わってみれば11安打13得点で大洗に5回コールド勝ちした。11日の2回戦では3年連続の出場を狙う常総学院と対戦するが、積極的打法で王者を苦しめたいところだ。