<全国高校野球選手権:市岐阜商4-3香川西>◇8日◇2回戦

 過去3度の甲子園ではすべて完封負けしていた市岐阜商が、4度目で待望の初勝利を挙げた。08年8月8日に、チームを勢いづけたのは背番号「8」の主将、6番吉村政俊中堅手(3年)だ。1点をリードされた直後の4回1死一、二塁から、中前に同点適時打を放った。甲子園での同校史上初打点を挙げた吉村は「変化球が外れていたのでストレートを狙っていた。狙い通り。あれで、ベンチも気持ちが乗ってくれました」と胸を張った。その言葉通り、続く7番西田智晴(3年)の犠飛で勝ち越し。1度は追いつかれたが、6回に西田の2ランで再びリードを奪って逃げ切った。

 西田は「(スタンドに)入ってくれと思って見ていたけど、まさか入るとは」と高校通算6号に驚きながらも、初勝利の感激に浸っていた。