<高校野球北北海道大会>◇26日◇2回戦◇名寄地区予選

 名寄産は名寄に3-0で勝利した。

 名寄産の右腕、中野遥貴(はるき=3年)が地区2回戦で名寄を無四球完封し、2年連続2度目の代表にあと1勝とした。172センチ、62キロと小柄なエースは、テンポの良い投球で打者29人を被安打2、9奪三振。三塁を踏ませぬ96球の投球で、25日の利尻との1回戦から続けている無四球無失点を16イニングに伸ばした。

 美深小4年から、美深中を経てコンビ8年余の多田力哉捕手(3年)は「今日は構えたところに球がきた。外れたのは2、3球。捕手冥利(みょうり)に尽きます」と笑った。昨年のチームは中野が好投しても守りから崩れたが、この夏の2戦は無失策。昨秋からノックはやめ、打撃マシンによる打撃練習時に生きた打球で守備力を磨いてきた結果が出た。この日は風速10メートルを記録したが、橋本法行監督(35)の「フライを打たせるな」という指示も守り、飛球は5個。中野は「調子よかったし、守りもいいので、安心して投げられます」と仲間の成長をたたえた。【中尾猛】